「今年も1年経つの早かったな」となるのはなぜ?- ジャネーの法則

 

はい、どうもです。

 

12月に入りましたね。2024年も残すところあと1ヵ月となりました。

 

大学生、また社会人になってから思うのですが、毎年毎年「1年過ぎるのめちゃくちゃ早くね?」と言っているような気がします。

 

 

「年を取ったら1年が早く感じる」とよく言われているので、恐らく、来年も同じようなことを言っているのではと思います。

色々調べていたのですが、この「年を取ったら1年が早く過ぎる」理由がある程度法則として成立しているようです。

 

 

(1)時間が早く過ぎるのはなぜか?-ジャネーの法則

子どもの時の1年間はかなり長く感じたのに、大学生、また社会人となれば1年なんかすぐに過ぎ去ってしまいます。1年の長さも子どもの頃に比べれば短く感じ、あっという間に年を取ってしまうように感じます。

これは大人になると体感時間が早くなるということです。時間を感じるのが早くなる理由として有名なのが「ジャネーの法則」です。

ジャネーの法則というのは「人生のある時期における時間の心理的な長さは年齢の逆数に比例する」という法則です。イメージしやすいように説明しようと思います。

 

例えば5歳の子どもにとって1年の長さは5分の1に相当しますが、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1に相当する、という事です。

つまり

生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん小さくなることで、時間が過ぎるのが早く感じるということです。

もう一つ例を出すと、1年は365日なので1歳の1年を365日とすると、50歳の1年は体感的にはその1/50となります。1歳の365日の50分の1は約7日です。

つまり

50歳に感じる1年の長さが、1歳で感じる7日分しか相当しないということになります。


1歳の時に感じた1年が、わずか7日という時間の感覚で、50歳では1年が過ぎると感じてしまうのです。時間が経つのが早くなると感じるでしょう。

 

さらにジャネーの法則によると、体感的には20歳で人は人生の半分を終えているようです。

つまり

20歳から80歳くらいまでの長い年月は、0歳から20歳までの体感時間と同じということになります。

なので、「大学生・社会人になってからやたら時間が過ぎるのが早くなったな」と思うのも納得できると思います。

ある程度法則で成立しているようですが、「そりゃ、1年が過ぎるのは早いわな」と思う理由の根拠となりそうです。

 

 

(2)同じことを繰り返すことが多くなるから

大人になると同じことを繰り返す頻度も多くなります。仕事に行っては帰っての繰り返しが続きます。

毎日新しいものに触れることができる人は少ないと思います。

大人になると、同じことを繰り返す頻度も多くなり、それによってさらに時間の経過が早くなるのでしょう。いわゆるマンネリ化です・・。

 

(3)新鮮味がなくなるから

(2)の同じことを繰り返すことと似たような感じになりますが、生活に新鮮さが無くなってきていることも挙げられます。

子どもの頃はまだ知らないことが多く、毎日のように新しい経験や発見が有ります。

しかし、大人になってしまえば知り尽くしてしまうものが多く、そのような新しいものに出会えるチャンスは少なくなります。

人は未経験のものをやっているときは、それが強く意識に残り時間が長く感じるもので、慣れてしまえばそれによって時間の長さも気にならなくなり、早く感じるようになります。

結果的に、子どもの頃は新しいことが多いので時間が長く感じるようになり、
大人になれば新しいものに接する機会が少なくなり、時間があっという間に過ぎるということです。

 

 

(4)まとめ

時間はあっという間に過ぎますが、それに抗って生きていきましょう、
と締めておきます。残り1ヶ月、やり残したことを1つずつ潰していきましょう。

 

以上です。

過去に出題された世界史科目5年分の範囲まとめ(同志社大学編)

はい、どうもです。

 

 

ここでは過去に出題された世界史科目の範囲をまとめております。

 

今回は同志社大学の世界史科目の出題範囲(過去5年分)です。

 

それでは見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

①2024年度

全学部日程

大問Ⅰ 古代文明の都市

大問Ⅱ 近世のイスラーム諸国家

大問Ⅲ 近世のヨーロッパ

 

学部個別日程(文・経済)

大問Ⅰ 前近代中国における塩の専売制

大問Ⅱ 社会経済史(中世西ヨーロッパ)

大問Ⅲ ヨーロッパ(第一次世界大戦前後期)

 

学部個別日程(政策・文化情報(文系)・スポーツ健康科(文系))

大問Ⅰ 中世から近世のヨーロッパの学芸の展開

大問Ⅱ 元から清の諸王朝と周辺地域の関係

大問Ⅲ ヨーロッパ文化(フランス革命から二月革命までの時期)

 

学部個別日程(法・グローバルコミュニケーション)

大問Ⅰ アフリカ史(近代以前)

大問Ⅱ 西欧キリスト教世界(16世紀~17世紀)

大問Ⅲ アメリカ合衆国(20世紀)

 

学部個別日程(神・商・心理・グローバル地域文化)

大問Ⅰ ローマ帝国の滅亡とヨーロッパ中世世界の形成

大問Ⅱ フランスの絶対王政フランス革命

大問Ⅲ 19世紀末~20世紀のアジア・アフリカの独立運動

 

学部個別日程(社会)

大問Ⅰ 内陸アジア史(紀元前3世紀~紀元後13世紀)

大問Ⅱ ラテンアメリカ史(19世紀~20世紀)

大問Ⅲ 東西冷戦と東欧の民主化

 

 

 

 

②2023年度

全学部日程

大問Ⅰ 南京から見た中国史

大問Ⅱ 中世のヨーロッパ

大問Ⅲ イギリス(ヴィクトリア朝期)

 

学部個別日程(文・経済)

大問Ⅰ ヘロドトスの『歴史』から見る古代地中海世界とその周辺

大問Ⅱ イスラーム世界の成立と二大宗派の対立

大問Ⅲ ヨーロッパ(世界恐慌から第二次世界大戦勃発まで)

 

学部個別日程(政策・文化情報(文系)・スポーツ健康科(文系))

大問Ⅰ

大問Ⅱ

大問Ⅲ

 

学部個別日程(法・グローバルコミュニケーション)

大問Ⅰ ローマ=カトリック教会の発展

大問Ⅱ 東南アジア史

大問Ⅲ アメリカ合衆国の発展と社会問題

 

学部個別日程(神・商・心理・グローバル地域文化)

大問Ⅰ 中国王朝と周辺諸国の関係

大問Ⅱ ヨーロッパ諸国の植民地経営

大問Ⅲ ドイツ(18世紀~20世紀初頭)

 

学部個別日程(社会)

大問Ⅰ ローマ建国~ビザンツ帝国の滅亡

大問Ⅱ ロシア帝国史(17世紀後半~19世紀後半)

大問Ⅲ 蒋介石の生涯

 

 

 

 

➂2022年度

全学部日程

大問Ⅰ フランク王国とローマ=カトリック教会

大問Ⅱ 朝鮮社会と儒教

大問Ⅲ アジア(帝国主義時代~1920年代)

 

学部個別日程(文・経済)

大問Ⅰ ギリシア文化の継承から見る地中海周辺の古代~近代文化

大問Ⅱ 中国の社会・経済(唐~明代)

大問Ⅲ ドイツ史(ドイツ統一からヴァイマル共和国成立)

 

学部個別日程(政策・文化情報(文系)・スポーツ健康科(文系))

大問Ⅰ ルネサンスの時代

大問Ⅱ 東南アジアと交易の歴史

大問Ⅲ 大英帝国(18世紀末~20世紀)

 

学部個別日程(法・グローバルコミュニケーション)

大問Ⅰ ローマ帝国ビザンツ帝国

大問Ⅱ ムスリムの諸政権

大問Ⅲ 近世・近代ヨーロッパの歴史

 

学部個別日程(神・商・心理・グローバル地域文化)

大問Ⅰ キリスト教とヨーロッパ中世史

大問Ⅱ 唐と周辺国家

大問Ⅲ ラテンアメリカの歴史

 

学部個別日程(社会)

大問Ⅰ ロンドンの歴史(古代~近世)

大問Ⅱ 清朝の動揺と列強の進出

大問Ⅲ フランス外交史(1920年代~1960年代)

 

 

 

 

④2021年度

全学部日程

大問Ⅰ アレクサンドロス大王とヘレニズム文明

大問Ⅱ イスラーム世界の奴隷軍人

大問Ⅲ ドイツの統一

 

学部個別日程(文・経済)

大問Ⅰ 地中海周辺史(古代~中世)

大問Ⅱ 中国の思想や宗教の変遷(春秋・戦国時代~宋代)

大問Ⅲ ユゴーの生涯から見る19世紀のフランス

 

学部個別日程(政策・文化情報(文系)・スポーツ健康科(文系))

大問Ⅰ ユーラシア大陸の東西交易路

大問Ⅱ ヨーロッパの学問と思想(17世紀~19世紀)

大問Ⅲ 世界恐慌ラテンアメリカの動向

 

学部個別日程(法・グローバルコミュニケーション)

大問Ⅰ 中世西ヨーロッパの封建社会

大問Ⅱ 中国(元末~清代)

大問Ⅲ アメリカ合衆国(18世紀~20世紀)

 

学部個別日程(神・商・心理・グローバル地域文化)

大問Ⅰ イギリス史(8世紀~18世紀)

大問Ⅱ 東アジアの国際情勢(19世紀半ば~20世紀後半)

大問Ⅲ ロシア史(ノヴゴロド国建国~ロシア革命まで)

 

学部個別日程(社会)

大問Ⅰ イベリア半島史(古代~近世)

大問Ⅱ アイルランド・イギリス(近世~現代)

大問Ⅲ 南アジアと東南アジア(植民地時代~冷戦期)

 

 

 

⑤2020年度

全学部日程

大問Ⅰ 中世西ヨーロッパ世界の形成

大問Ⅱ ベトナム史(古代~16世紀)

大問Ⅲ 近代以降の人権思想の拡大

 

学部個別日程(文・経済)

大問Ⅰ 古代ギリシアの宗教とその影響

大問Ⅱ アメリカ(北米の植民地化・アメリカ独立戦争1920年代)

大問Ⅲ 李承晩の生涯から見る近代末~現代世界

 

学部個別日程(政策・文化情報(文系)・スポーツ健康科(文系))

大問Ⅰ 古代インド史

大問Ⅱ 近世西ヨーロッパ

大問Ⅲ ラテンアメリカ

 

学部個別日程(法・グローバルコミュニケーション)

大問Ⅰ イラン史(古代~現代)

大問Ⅱ ルネサンス文化

大問Ⅲ フランス経済史(18世紀~19世紀)

 

学部個別日程(神・商・心理・グローバル地域文化)

大問Ⅰ アフリカ(古代~現代)

大問Ⅱ 大航海時代の歴史

大問Ⅲ 中国と周辺諸国(20世紀後半)

 

学部個別日程(社会)

大問Ⅰ 東南アジア海上交易史(1世紀~16世紀)

大問Ⅱ ハプスブルク家とホーエンツォレルン家 

大問Ⅲ アフリカの植民地化

 

 

以上です。

世界史過去問解説(2020年度 関西学院大学 全学日程(2/1) 大問Ⅲ 19世紀前半のイギリス)

はい、どうもです。

 

ここでは過去問の解説を大問ごとにまとめております。

 

今回は

2020年度 関西学院大学 全学日程(2/1)   

世界史 大問Ⅲ 19世紀前半のイギリス

の解説を行います。それでは見ていきましょう。

 

 

 

 

大問Ⅲ 19世紀前半のイギリス

ウィーン会議に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a オーストリアの外相であるタレーランが主宰した。

b 正統主義と勢力均衡を基本原則とするウィーン議定書が採択された。

c 会議後、ブルボン家両シチリア王国を統治するようになった。

d スイスの永世中立が認められた。

解説 誤りはa

ウィーン会議の主宰はオーストリア外相のメッテルニヒである。タレーランはフランスの外相で、ウィーン会議の基本原則である正統主義(フランス革命前の各国の王朝と体制に戻そうとした考え)を提唱した。

 

②イギリスがウィーン会議で領有を認められたのはどこか。

a セイロン島

b フロリダ

c ベッサラビア

d ジブラルタル

解説 認められたのはa

ウィーン会議で、セイロン島(スリランカ)の領有権がオランダからイギリスに移った。なお、ベッサラビアウィーン会議でロシアの領有が確認された。

 

③イギリスのアジア地域への進出に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 第1次アフガン戦争では、英領インドからアフガニスタンへの進出に失敗した。

b シク戦争に勝利して、パンジャーブ地方支配下におさめた。

c 東インド会社が解散された後、インド大反乱が起こった。

d 第1回イギリス=ビルマ戦争で、コンバウン朝を破った。

解説 誤りはc

イギリス東インド会社は1600年に設立されたが、インド大反乱(シパーヒーの反乱(1857~1859)の責任を問われ、インド大反乱中に解散させられた(1858)。その後、インドはイギリス政府の直接支配下に置かれ、1877年からヴィクトリア女王がインド皇帝を兼任した。

 

1820年代末に廃止された法律はどれか。

a 労働組合

b 教育法

c 航海法

d 審査法

解説 正解はd

審査法はチャールズ2世のカトリック政策に対抗して議会が制定した、公職就任者をイギリス国教会にかぎるとした法律(1673)。審査法の廃止は1828年。なお、イギリスの貿易の保護・促進を目的に作られた航海法(1651)は、1849年に廃止された。航海法廃止は、穀物法廃止(1846)とともに、自由貿易体制を実現した。

 

⑤イギリスの産業革命に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a ジョン=ケイが発明した飛び杼(梭)によって綿布生産が激増した。

b 鉄道技術者であるスティーヴンソンは蒸気機関車を実用化した。

c リヴァプールマンチェスター産の綿製品の輸出で発達した。

d カートライトは綿糸を生産する力織機を発明した。

解説 誤りはd

カートライトが発明した力織機は、綿糸を生産する機械ではなく綿糸から布を織る機会である。綿糸を生産する機械は紡績機と呼ぶ。

蒸気機関車を発明したのはトレヴィシック(英)であるが、スティーヴンソンが1825年にストックトンダーリントン間で貨車・客車の牽引に成功して実用化し、1830年マンチェスターリヴァプール間で営業運転が始まった。

 

⑥第1回選挙法改正に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 有権者が著しく減少した腐敗選挙区が多く残っていたことが背景となった。

b トーリ党内閣によって改正が実現された。

c 新興の商工業都市や人口の多い州へ議席が割り当てられた。

d 選挙法が改正された後も、地主階級は長く政治的な影響力を保持した。

解説 誤りはb

第1回選挙法改正はホイッグ党のグレー内閣によって実現した最初の選挙法改正(1832)。腐敗選挙区(有権者が減少して地域有力者の支配下に置かれていた極小選挙区)の廃止などが実現した。

 

チャーティスト運動に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 議員の財産資格の撤廃が要求された。

b 21歳以上の男女の普通選挙権が要求された。

c 綱領である人民憲章が議会に提出された。

d 参政権を求める請願は、議会によって拒否された。

解説 誤りはb

チャーティスト運動は、中産階級や都市労働者が参政権を獲得するために行った政治運動で、人民憲章(ピープルズ=チャーター)を政治綱領とした。この人民憲章での要求内容は、①21歳以上の男性普通選挙権②議員の財産資格撤廃③毎年の議会改選④平等な選挙区⑤議員の有給制⑥無記名秘密投票の6ヵ条である。

なお、男女の普通選挙法については、第4回選挙法改正(1918)で、21歳以上の男性と30歳以上の女性に参政権が認められ、第5回選挙法改正(1928)で21歳以上の女性にも参政権が認められ、男女の権利が平等になった。

 

⑧イギリスの自由貿易に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a コブデンが反穀物法同盟を組織して、自由貿易の推進を主張した。

b 国産農業保護法である穀物法は、保守党のディズレーリ内閣の下で廃止された。

c アダム=スミスやリカードは、対外取引に関する国家の管理や統制の排除を主張した。

d 諸外国に自由貿易の実施を求めることで、事実上の植民地を拡大していった。

解説 誤りはb

国産農業保護法である穀物法は、コブデンが結成しブライトも参加した反穀物法同盟(本部はマンチェスター)による運動によって、1846年に保守党のピール内閣のもとで廃止された。

 

以上です。

過去に出題された世界史科目5年分の範囲まとめ(関西学院大学編)

はい、どうもです。

 

ここでは過去に出題された世界史科目の範囲をまとめております。

 

今回は関西学院大学の世界史科目の出題範囲(5年分)です。

 

それでは見ていきましょう。

 

 

 

 

 

①2024年度

全学部日程(2月1日)

大問Ⅰ    西ヨーロッパ中世社会

大問Ⅱ    フランス文化(近世~近代)

大問Ⅲ    ムガル帝国の衰退

大問Ⅳ    宋代から明代の社会経済

大問Ⅴ    ヨーロッパ統合

 

全学部日程(2月2日)

大問Ⅰ    中世西ヨーロッパ史

大問Ⅱ    中世~18世紀におけるジェントルマンの歴史

大問Ⅲ    イスラーム教の誕生と発展

大問Ⅳ    北東アジア地域の歴史(10世紀~19世紀)

大問Ⅴ    オランダの東南アジア支配

 

学部個別日程    傾斜配点型(文・法・商・人間福祉・総合政策)

大問Ⅰ    神聖ローマ帝国

大問Ⅱ    近代イギリスの自由主義的諸改革

大問Ⅲ    大モンゴル国の成立と拡大

大問Ⅳ    青銅器と古代中国史

大問Ⅴ    朝鮮王朝の歴史

 

学部個別日程    傾斜配点型(神・社会・経済・国際・教育)

大問Ⅰ    ヨーロッパ文化(古代~近世)

大問Ⅱ    第1次ロシア革命二月革命十月革命

大問Ⅲ    西アジア(パルティア~ササン朝時代)

大問Ⅳ    ベトナムの歴史

大問Ⅴ    オセアニア(17世紀以降)

 

学部個別日程    均等配点型(文・法・商・人間福祉・総合政策)

大問Ⅰ    古代ギリシアの民主政

大問Ⅱ    スラヴ世界とその使用文字

大問Ⅲ    黒海の歴史(11世紀~19世紀)

大問Ⅳ    東アジアの国都と都城の制

大問Ⅴ    中華人民共和国の外交関係

 

学部個別日程    均等配点型(神・社会・経済・国際・教育

大問Ⅰ    中世ローマ教会

大問Ⅱ    イタリア史(19世紀~第二次世界大戦)

大問Ⅲ    アメリカ合衆国

大問Ⅳ    ヒンドゥー教の歴史

大問Ⅴ    ラテンアメリカ・アフリカの歴史

 

 

②2023年度

全学部日程(2月1日)

大問Ⅰ    ヘレニズム時代

大問Ⅱ    オランダ(近世)

大問Ⅲ    匈奴からウイグルまでの騎馬遊牧民

大問Ⅳ    オスマン帝国の成立と発展

大問Ⅴ    阮朝の歴史

 

全学部日程(2月2日)

大問Ⅰ    古代ローマ

大問Ⅱ    アメリカ独立戦争とその後の政治

大問Ⅲ    ポーランドスウェーデン(近世)

大問Ⅳ    モンゴル人の中国支配と道教

大問Ⅴ    ラテンアメリカ文明

 

学部個別日程(文・法)

大問Ⅰ    古代オリエント世界

大問Ⅱ    宗教改革宗教戦争

大問Ⅲ    ウクライナをめぐるロシア・東欧関係史

大問Ⅳ    朝鮮半島の歴史(古代~近代)

大問Ⅴ    イスラーム世界の拡大

 

学部個別日程(経・人間福祉・国際)

大問Ⅰ    ローマ教皇権の伸長

大問Ⅱ    フランス革命二月革命期のヨーロッパ

大問Ⅲ    中国史(新石器時代前漢時代)

大問Ⅳ    イギリスのインド・東南アジア進出

大問Ⅴ    現代アフリカ史

 

学部個別日程(神・商・教育・総合政策)

大問Ⅰ    十字軍の歴史

大問Ⅱ    イギリス産業革命

大問Ⅲ    ヴェルサイユ体制の成立と崩壊

大問Ⅳ    インド・東南アジア(古代~7世紀)

大問Ⅴ    明・清時代の紫禁城

 

学部個別日程(社会・法)

大問Ⅰ    中世ヨーロッパ史

大問Ⅱ    第二次世界大戦後の世界情勢

大問Ⅲ    エカチェリーナ2世をめぐるロシア・東欧

大問Ⅳ    魏晋南北朝~宋の政治・社会・文化

大問Ⅴ    インド洋交易史(古代~14世紀)

 

 

③2022年度

全学部日程(2月1日)   

大問Ⅰ    ゾロアスター教

大問Ⅱ    ヨーロッパ(14世紀)

大問Ⅲ    ブルボン朝

大問Ⅳ    東南アジアの植民地化

大問Ⅴ    魏晋南北朝

 

全学部日程(2月2日)   

大問Ⅰ    ギリシア世界

大問Ⅱ    ドイツ・オーストリア地域(19世紀)

大問Ⅲ    アメリカ大陸の歴史

大問Ⅳ    イスラーム改革

大問Ⅴ    春秋戦国~清

 

学部個別日程(文・法)   

大問Ⅰ    古代キリスト教

大問Ⅱ    イギリス王朝(15世紀~19世紀)

大問Ⅲ    東ヨーロッパ諸民族(19世紀~20世紀)

大問Ⅳ    イスラームの拡大

大問Ⅴ    文化と社会(宋・元・明)

 

学部個別日程(経・人間福祉・国際)

大問Ⅰ    ルネサンス宗教改革

大問Ⅱ    ソ連の歴史

大問Ⅲ    インダス文明グプタ朝

大問Ⅳ    オランダのアジア進出

大問Ⅴ    毛沢東の生涯

 

学部個別日程(神・商・教育・総合政策)

大問Ⅰ    ロシア史(中世~現代)

大問Ⅱ    戦間期の欧米

大問Ⅲ    オセアニアの歴史

大問Ⅳ    サファヴィー朝ムガル帝国

大問Ⅴ    清の盛衰

 

学部個別日程(社会・法)   

大問Ⅰ    イタリアの統一運動

大問Ⅱ    アメリカ合衆国(19世紀)

大問Ⅲ    アフリカ史

大問Ⅳ    中央アジア(前近代)

大問Ⅴ    朝鮮半島の歴史

 

 

④2021年度    

全学部日程(2月1日)   

大問Ⅰ    古代ローマ

大問Ⅱ    フランス革命と女性

大問Ⅲ    アフリカの歴史

大問Ⅳ    中国(唐・宋代)とベトナム

大問Ⅴ    オスマン帝国とスルタン=カリフ

 

全学部日程(2月2日)   

大問Ⅰ    アテネ民主政と女性

大問Ⅱ    スペインとヨーロッパ情勢(近世)

大問Ⅲ    イスラーム世界の発展

大問Ⅳ    朝鮮半島の歴史

大問Ⅴ    東南アジアの植民地化

 

学部個別日程(文・法)   

大問Ⅰ    古代オリエントの暦と文字

大問Ⅱ    宗教改革

大問Ⅲ    イギリスの経済的発展(17世紀~19世紀)

大問Ⅳ    ベトナム史(前近代)

大問Ⅴ    中国(1910~1920年代)

 

学部個別日程(経・人間福祉・国際)   

大問Ⅰ    ヨーロッパ諸国(中世後期)

大問Ⅱ    アメリカ合衆国(独立戦争期)

大問Ⅲ    中国史(秦まで)

大問Ⅳ    中国史(明代を中心とした)

大問Ⅴ    第二次世界大戦後の世界

 

学部個別日程(神・商・教育・総合政策)   

大問Ⅰ    政治的意思決定(古代~現代)

大問Ⅱ    ラテンアメリカの歴史

大問Ⅲ    漢の歴史

大問Ⅳ    中国周辺の遊牧民族

大問Ⅴ    アフリカ(第二次世界大戦後)

 

学部個別日程(社会・法)   

大問Ⅰ    ユーラシア西部における民族移動

大問Ⅱ    啓蒙思想と啓蒙専制君主

大問Ⅲ    独ソ関係(第二次世界大戦勃発前後)

大問Ⅳ    魏晋南北朝時代

大問Ⅴ    サラディンと十字軍

 

 

⑤2020年度    

全学部日程(2月1日)   

大問Ⅰ    古代オリエント

大問Ⅱ    フランス革命

大問Ⅲ    イギリス(19世紀前半)

大問Ⅳ    『史記』にまつわる歴史

大問Ⅴ    ラテンアメリカ諸国(19世紀以降)

 

全学部日程(2月2日)

大問Ⅰ    中世キリスト教史    

大問Ⅱ    ルイ14世の親政と文化(17世紀~18世紀) 

大問Ⅲ    清朝(前期)    

大問Ⅳ    ヨーロッパ勢力の東南アジアへの進出

大問Ⅴ    冷戦期の東西諸国

 

学部個別日程(文)   

大問Ⅰ    シチリア島の歴史(古代~近代)

大問Ⅱ    イギリス市民革命

大問Ⅲ    弥勒信仰に関する歴史

大問Ⅳ    ティムール朝

大問Ⅴ    列強のアフリカ・アジア・太平洋地域への進出

 

学部個別日程(経・人間福祉・国際)

大問Ⅰ    ルネサンス

大問Ⅱ    プロイセン王国の歴史

大問Ⅲ    胡適の生涯

大問Ⅳ    ラテンアメリカ諸国の独立

大問Ⅴ    南アジア・東南アジア諸国の独立

 

学部個別日程(神・商・教育・総合政策)

大問Ⅰ    ローマの帝政開始とキリスト教の国教化

大問Ⅱ    大航海時代

大問Ⅲ    アメリカ独立革命

大問Ⅳ    清朝末期の戦争と外交

大問Ⅴ    第一次世界大戦ヴェルサイユ体制

 

学部個別日程(社会・法)   

大問Ⅰ    国土回復運動

大問Ⅱ 宗教改革と対抗宗教改革

大問Ⅲ    フランス(1848年~19世紀末)

大問Ⅳ    宋代の海上交易

大問Ⅴ    石油危機

 

以上です。

世界史過去問解説(2020年度 関西学院大学 個別日程(経済・人間福祉・国際) 大問Ⅳ ラテンアメリカ諸国の独立

はい、どうもです。

 

ここでは過去問の解説を大問ごとにまとめております。

 

今回は

2020年度 関西学院大学 個別日程(経済・人間福祉・国際) 

世界史 大問Ⅳ ラテンアメリカ諸国の独立

の解説を行います。それでは見ていきましょう。

 

 

 

 

大問Ⅳ ラテンアメリカ諸国の独立

アメリカ独立革命に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a フランスは植民地側に立って参戦したため、財政が圧迫された。

b 最初の大陸会議の後、ボストン茶会事件が発生し、イギリスはボストン港を閉鎖した。

c フランスの自由主義者であったラ=ファイエットは、義勇兵として参加した。

d 植民地側はヨークタウンの戦いでイギリスに対して決定的な勝利をおさめた。

解説 誤りはb

第1回大陸会議(1774)はボストン茶会事件(1773)に対する本国の弾圧政策の撤廃を求めて開かれた。

なお、第2回大陸会議は1775年から開かれワシントンを植民地軍の司令官に任命した。

義勇軍の代表としてはラ=ファイエットの他に、ポーランドコシューシコ(コシチューシコ)がいる。

 

②19世紀前半に独立した国家でないのはどれか。

a プエルトリコ

b エクアドル

c ドミニカ

d ボリビア

解説 19世紀前半に独立した国家でないのはa

アメリカ=スペイン戦争(米西戦争)(1898)でアメリカが勝利し、戦後フィリピン・グアム・プエルトリコアメリカ合衆国領とした。少し難しいだろう。

 

アメリカの奴隷制に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a カンザスネブラスカ準州では、奴隷州となるかどうかは住民の選択にゆだねられた。

b 輸出用の綿花やタバコが生産された南部諸州では、保護貿易奴隷制が求められた。

c ストウは『アンクル=トムの小屋』を著し、奴隷制を批判した。

d 南北戦争後、解放された奴隷の多くはシェアクロッパーとなった。

解説 誤りはb

北部は商工業が発達し、保護貿易政策と連邦主義(中央政府の権力を重視する立場)をとなえ、奴隷制には反対の立場をとった。南部は奴隷制プランテーションによるたばこや綿花などの産業が中心のため、奴隷制に賛成の立場をとり、自由貿易と州県政治(州の政府の権限や自治を重視する立場)をとなえた。

ミズーリ協定(1820)は、新州は北緯36度30分以北を自由州、以南を奴隷州と定めた。カンザスネブラスカ法(1854)は新州における奴隷制の可否を住民の決定に委ねた法律。

 

大コロンビア共和国に含まれるものはどれか。

a チリ

b アルゼンチン

c ベネズエラ

d ウルグアイ

解説 含まれるのはc

大コロンビア共和国は、1819年にシモン=ボリバルがコロンビア・ベネズエラエクアドルを合わせて樹立された。1830年に解体され、3国それぞれ分離・独立する。

チリはサン=マルティンによる解放後、1818年にスペインから独立を宣言した。アルゼンチンは1816年にスペインから独立した。

 

プランテーションに関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 西アフリカで買い付けられた奴隷は、アメリカのプランテーションに転売された。

b フランスの支配下にあったジャワ島では、コーヒーのプランテーションが経営された。

c 王立フィリピン会社は、スペイン領ルソン島プランテーション生産物を販売した。

d マレー半島では、自動車生産と結びついて、ゴムのプランテーションが開発された。

解説 誤りはb

ジャワ島を支配下に置いていたのはオランダ。

大西洋の三角貿易では、西ヨーロッパから武器・綿織物、西アフリカから黒人奴隷、南北アメリカ大陸やカリブ地域から砂糖や綿花などが輸出された。

 

ラテンアメリカ諸国に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a メキシコでは、カルデナス政権が土地改革や外国石油企業の国有化を進めた。

b アルゼンチンでは、軍部によるクーデタによって、ピノチェト政権が誕生した。

c ブラジルでは、ヴァルガス政権が労働者の福祉増進策を採用した。

d ソ連の崩壊を受けて、キューバは経済開放政策を採用した。

解説 誤りはb

ピノチェトは、アジェンデ政権をクーデタで打倒してチリの大統領となった。アルゼンチンで覚えておく必要がある大統領は、ペロン。

 

アメリカ合衆国大統領に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a トマス=ジェファソンは、連邦政府の権限の強化を主張する連邦派であった。

b モンローは、ヨーロッパとアメリカの相互不干渉を唱えた。

c 西部出身であるジャクソンは、スポイルズ=システムを導入した。

d 共和党のリンカンは、ホームステッド法で西部開拓者に土地の無償供与を約束した。

解説 誤りはa

トマス=ジェファソンはアメリカ第3代目の大統領。アメリカ独立宣言の起草者の中心として貢献したあと、州権派(反連邦派)の候補として大統領に当選した。なお、フランスからルイジアナを購入した時のアメリカ大統領はジェファソン。

第5代目大統領モンローは、モンロー教書(1823)でアメリカ大陸とヨーロッパ諸国との相互不干渉をとなえた。

西部出身初の第7代大統領であるジャクソンは、大統領選挙に勝利した党陣営が上級公務員職を総取りできるスポイルズ=システムを導入した。また先住民強制移住法(1830)を制定した。

ホームステッド法(1862)は、第16代目大統領リンカンによって制定された。この法律で5年間耕作した人に、160エーカー(65ヘクタール)の土地を無償で与えた。

 

以上です。

世界史過去問解説(2020年度 関西学院大学 全学日程(2/1) 大問Ⅱ フランス革命)

はい、どうもです。

 

ここでは過去問の解説を大問ごとにまとめております。

 

今回は

2020年度 関西学院大学 全学日程(2/1)

世界史 大問Ⅱ フランス革命

の解説を行います。それでは見ていきましょう。

 

 

 

大問Ⅱ フランス革命

①封建的特権の廃止に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 農奴制を廃止した。

b 封建地代を無償で廃止した。

c 領主裁判権を廃止した。

d 十分の一税を廃止した。

解説 誤りはb

封建的特権の廃止とは、フランス革命初期にフランスの農村で広範囲に生じた社会不安である大恐怖(農民の蜂起)を抑えるため、1789年に国民議会が採択した宣言。農奴制や領主裁判権、、十分の一税などを無償廃止することで、大恐怖が収まった。なお、封建地代については、この段階では有償廃止(20年~25年分の年貢一括払い)としたため、ほとんどの農民は土地の取得が出来なかった。封建地代の無償廃止は、国民公会の時期に実施された政策。

 

②立法議会の時期の出来事に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a ジロンド派の内閣が成立した。

b オーストリアに宣戦布告した。

c 8月10日事件をきっかけに、王権が停止された。

d 政府転覆をはかったバブーフが逮捕された。

解説 誤りはd

バブーフが蜂起を計画したが事前に発覚し失敗したのは、総裁政府の時期である。

立法議会は、1791年憲法による制限選挙によって成立した。当初フイヤン派(立憲君主派)が主流だったが、後にジロンド派(穏健共和派)が優勢となる。1792年にオーストリアに宣戦したが連敗し、8月10日事件で王権が停止された。

 

ジャコバン派政権による施策に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a パリを通る子午線を基準とするメートル法を正式に採用した。

b 国民総動員令によって徴兵制を導入した。

c 理性崇拝の宗教を創設した。

d 穀物や賃金などに対する最高価格令を制定した。

解説 誤りはa

メートル法は1799年にフランスで正式に採用されたが、これは総裁政府の時期。

理性崇拝の宗教はエベール派を中心に行われた、非キリスト教化運動の一環としての祭典。

 

④フランスとイギリスの関係に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a イギリス首相のカニングは対仏大同盟を呼びかけた。

b ナポレオンはエジプト遠征でイギリス軍と戦った。

c ナポレオンは大陸封鎖令を発して、大陸諸国にイギリスとの通商を禁じた。

d トラファルガーの海戦で、ネルソンの率いるイギリス海軍が勝利した。

解説 誤りはa

対仏大同盟は、イギリス首相のカニングによって呼びかけられたものは1つもない。イギリスの首相の中で、第1回対仏大同盟の結成を主導したのはピットである。カニングはウィーン体制下のイギリスの外相(在任1822~1827)で、輸出市場開拓のため中南米の独立を承認し、ギリシアの独立も支援した。

 

⑤ナポレオンが行った国内政策に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 中等・高等教育を中心に公教育制度が整備された。

b 革命政府が没収した教会領を返還した。

c 私有財産の不可侵などを定めた民法典を公布した。

d フランス銀行を設立し、財政を安定させようとした。

解説 誤りはb

ナポレオンが1801年の宗教(政教)協約(コンコルダート)で、ピウス7世と結んだ内容は、フランス革命中に否定されたカトリック教会の復権を認める一方で、革命政府が没収した教会領は返還しない事が確認された。少し難しかっただろう。

 

⑥ナポレオンが行った対外政策に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 兄弟をスペインやオランダの国王にした。

b 旧ポーランド領にワルシャワ大公国を建てた。

c ライン同盟を結成することで、神聖ローマ帝国を消滅させた。

d ティルジット条約でオーストリアに高額な賠償金を課した。

解説 誤りはd

ティルジット条約(1807)は、イエナの戦い(1806)などで勝利したフランスが、ロシア・プロイセンと結んだ講和条約プロイセンに対しては広大な領土と高額な賠償金を課した。プロイセンが失った領土のうち、エルベ川左岸はウェストファリア王国、旧ポーランド領はワルシャワ大公国が建てられて、フランスの支配下に入った。

 

⑦フランス占領下のベルリンで「ドイツ国民に告ぐ」という講演を行った哲学者は誰か。

a ヘーゲル

b シラー

c フィヒテ

d フンボルト

解説 正解はc

ベルリン大学の教授・初代総長のフィヒテは、フランス軍占領下のベルリンで「ドイツ国民に告ぐ」という講演を行った。

 

以上です。

世界史過去問解説(2020年度 関西学院大学 全学日程(2/1) 大問Ⅰ 古代オリエント)

はい、どうもです。

 

ここでは過去問の解説を大問ごとにまとめております。

 

今回は

2020年度 関西学院大学 全学日程(2/1) 

世界史 大問Ⅰ 古代オリエント

の解説を行います。それでは見ていきましょう。

 

 

大問Ⅰ 古代オリエント

古バビロニア王国(バビロン第1王朝)に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a アムル人がバビロンを首都に建てた国である。

b この王国に支配されたヘブライ人はバビロンに強制移住させられた。

c パリのルーブル美術には、楔形文字で刻まれた「ハンムラビ法典」の石碑が残る。

d 運河の大工事により河川の治水や灌漑がすすめられた。

解説 誤りはb

ヘブライ人をバビロンに強制移住させたのは、ネブカドネザル2世時代の新バビロニア(カルデア)である。

バビロン第一王朝は、セム語系遊牧民のアムル人がバビロンを都において建てた王朝。ハンムラビ王の時に最盛期を迎え、「目には目を、歯には歯を」で有名なハンムラビ法典を制定した。

 

アッシリアに関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a アッシュルバニパルはニネヴェに図書館を造った。

b 強力な騎兵隊を活用してオリエント全体の支配を成し遂げた。

c 国内を州に分け、駅伝制を整備した。

d アナトリアヒッタイト勢力によって滅ぼされた。

解説 誤りはd

アッシリア王国を滅ぼしたのは、新バビロニアとメディアである。ヒッタイトアッシリア王国が成立している時期が違いすぎるため、正解できるだろう。

 

③イランに関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a メディアがエクバタナを都として建てられた。

b アケメネス朝のダレイオス1世は「諸王の王」と称した。

c パルティアはアンティゴノス朝から独立し、クテシフォンに都を置いた。

d ペルセポリスアレクサンドロス大王によって破壊された。

解説 誤りはc

パルティアはセレウコス朝シリアから独立した。アレクサンドロス大王の死後、その部下たちがそれぞれアンティゴノス朝マケドニアセレウコス朝シリア、プトレマイオス朝エジプトを建国したので、教科書の地図などで位置関係を理解する事。セレウコス朝シリアからは、パルティア(イラン系国家)とバクトリア(ギリシア系国家)が自立した。

 

ゾロアスター教に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 最後の審判や天国の存在が信じられた。

b 経典は『アヴェスター』である。

c マニ教をもとに生まれた。

d ササン朝の国教に定められた。

解説 誤りはc

マニ教は、マニがゾロアスター教キリスト教・仏教を融合して創始した。なのでゾロアスター教マニ教をもとに生まれたわけではない。

ゾロアスター教拝火教(中国では祆教)とも呼ばれ、アフラ=マズダ(光明神)とアンラ=マンユ(アーリマン)(暗黒神)をもとにした善悪二元論最後の審判が特徴である。

 

ローマ帝国の文化に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 古代エジプトの女神イシスへの信仰が広まった。

b プルタルコスは『天文学大全』を著し、天動説を説いた。

c ローマにコロッセウムと呼ばれる円形闘技場がつくられた。

d マルクス=アウレリウス=アントニヌス帝はギリシア語で『自省録』を書いた。

解説 誤りはb

天文学大全』で天動説を説いたのはプトレマイオスである。プルタルコスは『対比列伝(英雄伝)』を書いた。

 

パルテノン神殿にあった「アテナ女神像」を制作したのは誰か。

a フェイディアス

b プラクシテレス

c ヒッポクラテス

d エウリピデス

解説 正解はa

それぞれ古代ギリシア文化で出てくる名前であるが、プラクシテレスはアテネの彫刻家で、「ヘルメス神像」「クニドスのアフロディデ」などで知られる。アナトリアのコス島出身のヒッポクラテスは「西洋医学の祖」とされる。エウリピデスアテネ三大悲劇詩人(アイスキュロスソフォクレスエウリピデス)の1人であり、『メディア』が代表作。

 

フェニキア人が建てた都市でないものはどれか。

a ティルス

b シドン

c マッサリア

d ビブロス

解説 誤りはc

マッサリアは南フランスのローヌ川近くに古代ギリシア人が建設した植民市。植民市は、古代ギリシア人が周辺各地に進出し建設したポリスで、他にネアポリス(南イタリア)、ビザンティオンなどが建設された。

 

⑧エジプトに関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a ロゼッタ=ストーンは、神聖文字・民用文字・ギリシア文字で併刻されている。

b 王ファラオは、太陽の子として国土を支配した。

c 「死者の書」は、パピルスに書かれた呪文や絵からなっている。

d 中王国時代に、都はテーベからメンフィスへ移された。

解説 誤りはd

中王国時代の都はテーベ(現ルクソール)であるが、メンフィスは主にエジプト古王国時代の都である。

 

新王国時代に関する記述として、誤りを含むものはどれか。

a 写実性がゆたかなアマルナ美術が発展した。

b ラメス2世がアブシンベル神殿を建設した。

c ヒクソスの攻撃を受けて、王朝は衰退した。

d トトメス3世の治世に領土が最大になった。

解説 誤りはc

ヒクソスが攻撃したのはエジプトの中王国末期である。ヒクソスとはアジア系民族でエジプトに馬・戦車をもたらす。なおエジプト新王国は、このヒクソスを追放して成立した。

 

以上です。