- (1) まずは受験というゲームのルールを確認しておこう
- (2) 大前提として受験は「暗記力」のゲームである
- (3) 受験は必ずしも「思考力」を問われているわけではない
- (4)「受験」は制限時間がある戦いである
- (5) 「覚えればいい」という受験、いやゲームにどうやって勝つか?
- (6) 受験における正しい努力の仕方
- (7) 最後に
はい、どうもです。
4月に入ってもう4ヵ月が経とうとしています。
そこで今回は「受験における正しい努力」について書きます。ひとりでも多くの高校生や受験生に正しい勉強方法を知ってから受験勉強を進めていただければ幸いです。
「受験はゲーム」とよく言われています。しかし、どのようなゲームかは中学生や高校生、また浪人生などにはほとんど知られていません。
この世に存在するゲームと名の付くものには、すべてルールが存在します。部活動でもそうですね。試合には必ずルールが存在します。
この受験のゲームの「ルール」を知らずして大学受験などに参戦するのはとても不利になります。
なので、ここでその受験のゲームのルールを説明します。
この記事では分かりやすく例として大学受験の事について書いていきますが、恐らく大学受験以外にも資格試験などにも当てはまる考え方では無いかなとは思います。
(1) まずは受験というゲームのルールを確認しておこう
受験のルールは以下の通りです。
①受験というのは、ほとんどの場合「暗記力」のゲームであり、思考力を問われているわけではない。
②受験には「時間制限」がある。
③勉強の範囲や勉強の量というのは実は決まっている。
以上大体3つくらいかなと思います。
(2) 大前提として受験は「暗記力」のゲームである
まず考えなければいけない事は、受験で必要なのは、「知識を暗記してそれを記憶する」ことです。では何を記憶すればよいかといえば、「問題とその解法」です。
つまり、定番の参考書に出てくる問題と解法を覚えておけば、ほとんどの問題が解けるという事になります。
もちろん全部の問題が完全に解けるわけではありませんが、そのような問題は他の人も解けない場合が非常に多いので、無視してもらって構いません。
(3) 受験は必ずしも「思考力」を問われているわけではない
受験生によく勘違いされるのですが受験は「思考力」を問われているわけではないということです。
もし受験において思考力を問うというなら、この受験というゲームは覚えなければならないことを最小限にして、論理の積み上げで答えを導く形にすると思います。
ですが、現在のルールではそうはなっていません。この受験ゲームが最も重視しているのは「暗記」であり、この「暗記」をすることが受験勉強の大半を占めます。
「手元の情報から積み上げて解けるものは、覚えなくても良いのでは?」と言う人もいるかもしれません。
あるいは、
「考えて解ける問題は、暗記しなくても良いのでは?」と考える受験生もいるかもしれません。
これらの疑問は、はっきり言って正しいです。別にある程度の情報を頭に入れておけば、細かいところまで暗記をする必要が無いのは誰でも分かりきっていると思います。
ですがここで1つ考えなければいけない事は、ほとんどの場合、「受験というのは、制限時間がある戦いである」という事です。
(4)「受験」は制限時間がある戦いである
数学でも英語でもなんでもそうですが、ある問題を目の前にした時
「考えなくても覚えている人」
と
「考えないと分からない人」
が同じ受験のゲームの土俵で戦ったら、当たり前ですが出来るだけ多くの知識を覚えている人、つまり前者が100%勝ちます。
なぜなら受験というのは、時間制限があるからです。
もし時間制限が無かったら良いですけどね。残念ながら受験や資格試験には時間制限が設けられている場合が圧倒的に多いですよね。
だから暗記をする必要があります。この勉強の原理原則について考えている暇は、受験生にはありません。
(5) 「覚えればいい」という受験、いやゲームにどうやって勝つか?
では、この受験というゲームにどうやって勝つか?それは次のような感じになります。
「記憶する能力」
×
「勉強に投入した時間」
イメージとしてはこんな感じです。
つまり、受験では勉強の範囲や勉強の量というのは決まっている状態で戦う事になるので、点数が上がらない人は
「勉強にかけた時間が少ない」
か
「記憶が苦手」
というだけの話になることが多いです。
ちなみに世の中には勉強法というものがいくつも存在していますが、そもそも勉強法を覚えたところで、成績は上がりません。その方法を使って大量の時間を使って勉強することが必要とされます。往々にして、勉強方法にこだわる人たちは勉強時間が足りない場合がほとんどです。
上記の事を踏まえたうえで「受験における正しい努力の方法」は以下の通りです。
(6) 受験における正しい努力の仕方
①「なぜこうなっているのか」を理解することに極力時間を使わない。
これが大事な時もあります。日本語でも普段話している時に、「何でここでこの文法を使うんやろ?」といちいち考えながら話す人はいないと思います。数学の公式、英語の文法などでも同じです。すでに確定している情報に対して「なぜこうなっているのか?」を考えても仕方がない時が多いです。(もちろん時間の余裕があればそれも良いともいますが)
②「点数の取れる知識」は繰り返し出てくるので、1回勉強をしただけで記憶しようとしない事。記憶することにおいて重要なのは何回も反復する事です。人間は1回ではモノを覚えることは出来ません。
以上の2つを意識する事によって、成績が変わる場合が多いです。
また大学受験は「時間」をつかって「暗記」をする作業であると最初から分かっていれば、割りきって取り組めるので気分も幾分か楽になるでしょう。
(7) 最後に
ここまできて「なんだ、受験ってただの暗記ゲームかよ」と思う受験生や高校生もいると思います。
ただの暗記ゲームかよ、と思ったなら今すぐに受験勉強を始めてください。
この記事を見ている人がここで思ったように、受験はしょせん「ただの」暗記ゲームですので。残されている時間も少なくなります。今すぐに始めてください。
ただ受験というゲームが100%無駄であるかといえば、そんなことはありません。
これだけ地味でコツコツ努力をすることが必要とされる受験勉強を見ると、「自分を訓練することが出来るかどうかを試されている」と考えることもできます。
潜在的な能力だけ高くても、自分を訓練できなければ何かに埋もれてしまう、というのはこの世と全く同じ構造になっています。
天才でもそれにすがって努力をしなければ、ただの人なわけです。
天才では無いなら、なおさら努力をする必要があるという事です。
天才は先天的、努力は後天的なものです。
以上です。