大学受験や定期テストに出るかもしれない世界史-「中国文化①思想史」編

はい、どうもです。

 

ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。

 

今回は「中国文化①思想史」編です。それでは見ていきましょう。

 

 

 

 

Ⅰ.儒学

(1)儒学の創生(春秋戦国時代)

孔子
・魯の曲阜(山東省)生まれの儒家の祖となった思想家
・特色:「修身・斉家・治国・平天下」
・「仁」:孔子の説の根本概念で、他人への親愛の情
・政治論:周の封建政治が理想で徳治主義を主張
・『論語』:孔子の死後に弟子が編集した、孔子と弟子の言行録

孟子
・特色:性善説を唱える
性善説:人の本性は善であるとする
・覇道政治(力による統治)を批判して、王道政治(徳による統治)を評価
  →易姓革命を唱える
・『孟子』:弟子の教育に専念した時の言行録

荀子
・特色:性悪説を唱える
性悪説:人の本性は悪であるとする
・『荀子』:君主の支配を容認して斉や楚に仕えた時の言行録
・韓非や李斯など法家の思想家に影響を与える

④秦の始皇帝の弾圧:儒家を徹底弾圧(焚書坑儒)

 

(2)儒学の体制内化(漢~隋唐)

儒学の官学化
・目的:国家秩序を維持するイデオロギーとして利用される
董仲舒儒学の官学化を前漢武帝に献言し、「五経博士」を設置
・「五経」:『詩経』『書経』『易経』『春秋』『礼記

訓詁学の発展
訓詁学:漢代から始まった五経理解のための注釈を加える学問
・学者:馬融→鄭玄(後漢時代の訓詁学の大成者)
・『説文解字』:許慎が編纂した字典

 

(3)魏晋南北朝時代

①概観:儒学は沈滞

②背景:後漢の滅亡とそれに続く五胡十六国時代の騒乱

③結果:自由論談・逃避的な「清談」の流行(竹林の七賢)
    →老荘思想の影響強い
竹林の七賢阮籍・嵆康(けいこう)・山濤(さんとう)・劉伶・阮咸・向秀・王戎

 

(4)儒学の復活

①契機:唐の成立・安定

②『五経正義』:唐の太宗の勅令で孔穎達が編纂した儒学経典の注釈文
        のち顔師古も編纂に参加

 

(5)儒学のその後(宋~明・清)

宋学の成立
宋学:宇宙の哲理などの追及を目的とする儒学朱子学ともいう
    訓詁学に対して、宇宙の理法(ことわり)が人間の則るべき規範とする(性理学)
・周敦頤:「宋学の祖」『太極図説』
・程顥(ていこう)・程頤(ていい):理気二元論

朱熹(南宋):「宋学の大成者」→宋学を「朱子学」と呼ぶ
・特色:「性即理」の立場
    「格物致知」:物事の道理を極めて、自分の知識を完成させる
・「四書」を重視:四書→『孟子』『論語』『中庸』『大学』
・「大義名分論」:君臣関係の秩序を論ずる
・「華夷の区別」:漢民族の異民族に対する文化的優越性の主張
・著作:『四書集注』『資治通鑑綱目』

陽明学の誕生
・王守仁(王陽明)によって唱えられた儒学の一学派
・立場:朱子学の外面的事物や知識を通じてのみ理を求める傾向に反対
・陸九淵(南宋):「心即理」(自己の心にそなわるもの)の立場から朱子学を批判
・王守仁(王陽明)(明):「知行合一」(良知と行動との自然な一体化)を唱える。
致良知:先天的に備わっている是非を判断する知をあるがままに発揮することにより、
理想社会が実現される
李贄(李卓吾):明末の思想家で男女同権、営利活動の肯定

 

(6)考証学(明末清初)

①概要:儒学の古典の実証的、確実な文献の収集と厳密な考証
    →朱子学陽明学のように頭の中で理論を組み立てる方法と対照的

②先駆者
・顧炎武:『日知録』
・黄宗羲:『明夷待訪録』
     強烈な反権力思想「中国のルソー」

③その他
・王夫之:『読通鑑論』

 

(7)考証学(清)

①銭大昕:清朝考証学の大家
・『二十二史考異』

②戴震:清代考証学の大家

③段玉裁:清代考証学の大家

④「乾嘉の学」:乾隆帝嘉慶帝の時代に考証学は最盛期

 

(8)公洋学

①特色:五経の『春秋』の注釈の一つ「公洋学」を重視する学派
    社会変革・実践への志向が強い

②洋務運動や変法運動の思想的基盤として影響を与える

 

 

 

Ⅱ.道教・中国仏教・その他の宗教

(1)道教

道教の起源:神仙思想、老荘思想(道家)、呪術

後漢張角太平道、張陵の五斗米道(天師道)

道教の成立
北魏寇謙之が新天師道を設立
        北魏の太武帝が支援
道教寺院→道観という
・『抱朴子』(葛洪)

道教の分裂
・全真教:王重陽(金)が道教・仏教・儒教の要素を入れて創始した
・正一教:五斗米道が改称され、江南で発展した道教

 

(2)仏教

①伝来・普及
・西域を通じて紀元前後に伝来→北伝仏教と呼ばれる
・発展:魏晋南北朝時代
        五胡十六国時代の異民族王朝に保護する者が多かった
・西域僧の活動:仏図澄(ブトチンガ)・鳩摩羅什(クマラジーヴァ)

②インドに渡った僧(順番)
・僧の名前(中国の王朝)/インドの王朝/著作/経路
・法顕(東晋)/グプタ朝/『仏国記』/往路→陸路  帰路→海路
玄奘(唐)/ヴァルダナ朝/『大唐西域記』/往復路とも陸路
・義浄(唐)/分裂時代/『南海寄帰内法伝』/往復路とも海路

③中国仏教の宗派
禅宗北魏末に来た、インド僧の達磨がもたらす
法相宗玄奘が開祖
・浄土宗:慧遠(東晋)が開祖 阿弥陀仏信仰

④仏教遺跡の所在地
敦煌石窟:河西回廊の西端のオアシス都市にある石窟
      千仏洞(莫高窟)と呼ばれる石窟寺院
雲崗石窟北魏の首都平城付近  ガンダーラ美術・グプタ美術の影響を受けた仏像
竜門石窟北魏の新首都洛陽付近 純中国風の様式

 

(3)その他の宗教

景教(ネストリウス派キリスト教)
ネストリウス派キリスト教→エフェソス公会議(431)で異端
ササン朝ペルシア経由で唐代に伝わる
・635年にイラン人の阿羅本が訪問し、唐の太宗から布教を許される
景教寺院→大秦寺
・大秦景教流行中国碑の建立

②ローマ=カトリック
・モンテ=コルヴィノが元の大都で大司教となり布教

ゾロアスター教
・中国名:祆教
・祆教寺院:祆祠

マニ教(摩尼教):ササン朝に生まれ、唐代に伝播

イスラーム教:回教(清真教)と呼ばれる

 

以上です。