はい、どうもです。
ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。
今回は「ローマ文化」編です。それでは見ていきましょう。
Ⅰ.概観
(1)「実用的・模倣的」な文化→多くのギリシア人が活躍
(2)「征服されたギリシアは猛きローマを征服した」(ホラティウスの言葉)
Ⅱ.建築物
①フォルム:集会や裁判、学校や市場として使われた都市の公共広場
②コロッセウム(円形闘技場)
・剣闘士の試合が行われたローマ市にある円形闘技場
・外観は4層のアーチで、4万人を収容出来た
③大浴場
・図書館や運動場などを備えた公共の娯楽施設
・カラカラ帝建造の大浴場が有名
④パンテオン(万神殿)
・様々な神をまつった神殿
・ローマでは「良き皇帝」の死後神格化される
⑤フォノ=ロマーノ:ローマ人の市民生活の中心だった広場の遺跡
⑥軍用道路
・アッピア街道:はじめはローマ~カプア間に建設されたが、のち南イタリアまで延長され全長540kmに及ぶ
④水道:南フランス石造水道橋であるガール水道橋が有名
Ⅲ.文学
(1)キケロ(BC106~BC43)
①ローマ最大の文章家
③アントニウスの部下に殺される
④『国家論』
(2)ラテン文学の黄金時代:オクタウィアヌス(アウグストゥス)時代
①ヴェルギリウス(BC70~BC19)
・アウグストゥスの保護を受けたローマ最大の詩人の1人
・『アエネイス』:トロイア滅亡後からローマ建国までの英雄の冒険を書いた叙事詩
・『農耕詩』
・ダンテ(ルネサンス時代)の『神曲』では案内人として描かれる
③ホラティウス(BC65~BC8)
・アウグストゥス時代に活躍した叙情詩人
・『叙情詩集』
②オヴィディウス(BC43~17)
・アウグストゥス時代の叙情詩人
・『転身譜』『恋の技法』
(3)白銀時代
②スエトニウス
Ⅳ.歴史
①ポリビオス(BC2C)
・スキピオ家に厚遇され、第3回ポエニ戦争にも参加
・『歴史』:BC220~BC146年の歴史を叙述し、ローマの世界支配の過程を説明
・政体循環史観:ローマの世界支配の要因を説明した
→ギリシア:王政→貴族政→僭主政治→民主政→衆愚政→王政を循環し、内部抗争したのに対して、ローマ:王政(コンスル)・貴族政(元老院)・民主政(民会)と互いに牽制し合う要素を持つため繁栄できたと説明
②カエサル(BC1C)
・『ガリア戦記』:自身のガリア遠征の記録で、ケルト人やゲルマン人研究の重要史料
③リヴィウス(BC59~17)
・アウグストゥスの厚遇を受ける
・『ローマ建国史』
④タキトゥス(55~117)
・ローマの歴史家で元老院議員
『ゲルマニア』:移動前のゲルマン人社会を記した重要史料
『年代記』:アウグストゥスの死からネロの死まで(14~66)の出来事を記述
『アグリコラ』
⑤プルタルコス(46~120)
・ローマ時代のギリシア人哲学者・著述家
・『対比列伝(英雄伝)』:ギリシアとローマの有力者を組み合わせて対比
・デルフォイの神官であった
Ⅴ.哲学
①概観:ストア派が主流→多くのローマ人が実践理論として受容
③エピクテトス
・小アジアの奴隷出身のギリシア人ストア派哲学者
④マルクス=アウレリウス=アントニヌス帝
・五賢帝最後の皇帝
・ストア派哲学に通じ、「哲人皇帝」とも呼ばれる
・『自省録』:ギリシア語で書かれたストア派哲学書
Ⅵ.科学などその他の業績
①ストラボン(BC64~21)
・ギリシア人地理学者・歴史家
・『地理誌』:イベリア半島からインドまでの地理・歴史をギリシア語で叙述
②プリニウス(23~79)
・ローマの博物学者・軍人
・ウェスウィウス火山噴火に際し、殉職
・『博物誌』:天文・地理・動植物などを記述
③プトレマイオス(AD2C)
・天動説を主張したギリシア人
・アレクサンドリアで活躍し、緯度と経度を使った世界地図を作成
・『天文学大全』
④ガレノス(AD2C)
・マルクス=アウレリウス=アントニヌス帝の侍医
以上です。